EC事業の拡大に伴い、ストア数やスタッフの人数が増加すると、その管理業務にリソースが割かれ、商品開発やマーケティング活動といったビジネスの成長につながる業務に集中しづらくなるかもしれません。
Shopify(ショッピファイ)を利用している場合、「組織」の設定と「役割ベースのアクセス制御(RBAC)」を活用することで、複数のストアの管理を一元化し業務効率化できるため、このような状況を打開できる可能性があります。
本記事では、Shopifyの組織やRBACとは何か、活用するメリットとその利用方法について解説します。組織とRBACを効果的に活用し、業務効率化や生産性の向上を目指しましょう。
Shopifyの「組織」とは
Shopifyの「組織」とは、複数のShopifyストアをグループ化し、まとめて管理できる仕組みです。組織の管理画面から、複数ストアの請求情報やユーザーのアクセス権限、組織全体の設定などを一元管理できます。
組織を活用することで、ストアごとに管理作業を行う手間を減らし、複数ストアの運営を効率化できます。特に、複数のブランドや地域向けにストアを展開している企業では、管理業務の負担を軽減し、事業規模の拡大にも対応しやすくなります。
組織の設定方法
- 管理画面から「設定」>「一般設定」に移動
- ストアを移行セクションで「管理」をクリック
- ストアの移管ダイアログで「ストアを新規または既存の組織に移管する」を選択し、「続行」をクリック
- ストアを既存の組織にグループ化するには、ストアを追加する組織を選択
- 新しい組織を作成する場合は「組織を作成する」をクリックし、組織の名前を入力
- 「続行」をクリックし詳細を確認して確定

役割ベースのアクセス制御(RBAC)とは
役割ベースのアクセス制御(RBAC)とは、職務や担当業務に応じて必要なアクセス権限をまとめた「役割」を設定し、その役割をユーザーに割り当てることで、アクセス権限を管理する仕組みです。
役割ベースのアクセス制御(RBAC)を活用してユーザー管理を行うメリット
ユーザー管理が簡単になる
役割ベースのアクセス制御(RBAC)を使えば、新しいスタッフを雇用したり配属の変更があったりした際に、該当する役割を選択し登録するだけで、すぐにその職務に必要な権限をすべて付与できます。
手作業での煩雑な権限の付与が必要なくなり、運用の一貫性を維持しながら容易にユーザー管理を行えます。
1人に複数の役割を割り当てられる
RBACでは1人のユーザーに複数の役割を割り当てることが可能なため、必要なアクセス権限が異なる役割に分かれていたり、複数の職務を兼務したりする場合にも漏れなく権限を付与できます。
たとえば、あるスタッフが「マーチャンダイザー」と「マーケティング」のアクセス権限を必要とする場合、同時に両方の役割を設定できます。RBACを活用することで、ビジネスの成長に合わせてスタッフの役割調整を柔軟に行えるため、業務の変化にも対応しやすくなります。
ユーザーグループごとの権限割り当てができる
Shopify Plusプランでは、役割が似ているユーザーをグループ化して権限を一括で割り当てることができ、新しいスタッフの役割設定や、組織内での役割の変更、多人数のユーザー管理にも対応しやすくなります。
たとえば、新たにカスタマーサポート担当者を採用した際、「国内カスタマーサポート」のグループを割り当てるだけで、同じ職責で、すでに権限が設定されているスタッフと同等の権限とストアアクセス設定を新しいスタッフに付与できます。
RBACを活用したユーザー管理の導入方法
1. 「ユーザー管理」権限を持つユーザーを確認する
ユーザーの追加や削除、役割の変更などを行える「ユーザー管理」権限を持つユーザーは、管理画面の「設定」>「ユーザー」>「役割」から確認できます。
ユーザー管理の権限を持つユーザーは以下のとおりです。
- 組織またはストアのオーナー
- 「組織での組織管理者の役割」を持つユーザー
- 「組織でのストアユーザー管理者の役割」を持つユーザー
- POSユーザー管理者の役割を持つユーザー
2. 役割を作成し、割り当てる
管理画面の「設定」>「ユーザー」>「役割」ページから、職務ごとに権限をまとめた役割を作成し、各ユーザーに割り当てると、職務に必要なアクセス権限を一括で付与できます。ユーザーには複数の役割を割り当てることができ、割り当てるすべての役割の権限を付与できます。
役割名などの入力やカテゴリー選択をし、付与する権限を選択
(出典:Shopify)
まとめ
組織機能と役割ベースのアクセス制御(RBAC)を組み合わせて活用することで、複数のShopifyストアを一元管理でき、ユーザー管理も効率的に行えます。現行のストア運営と平行して新規ストアを開設する場合など、事業規模を拡大する際にも大幅な調整をする必要がなく、運用管理にかかるリソースを削減し、さらなる成長につながる業務に集中できるようになります。Shopifyを利用している場合は、ぜひ組織機能とRBACを活用して、生産性の向上を目指しましょう。
Shopifyの組織とユーザー管理についてよくある質問
組織機能とは?
組織機能は、同じ請求通貨を利用している複数のShopifyストアを1つのプラットフォームに統合して一元管理できるようになる機能です。請求、ユーザー権限、ストア設定などを1つのダッシュボードから一元的に管理できるようになり、業務効率や利便性が向上します。
役割ベースのアクセス制御(RBAC)とは?
役割ベースのアクセス制御(RBAC)とは、各職務に必要なアクセス権限をまとめた「役割」を設定し、ストアや組織内の各ユーザーには、必要な権限を直接付与するのではなく、役割という形で必要な権限を一括して付与する仕組みです。
RBACをユーザー管理に活用するメリットは?
- ユーザー管理が簡単になる
- 1人に複数の役割を割り当てられる
- Shopify Plusプランではユーザーグループごとに権限を割り当てられる




